2011年02月28日
花粉症とは?
西洋医学では、季節性アレルギー性鼻炎と言われ、花粉や黄砂が原因で起こるアレルギー性の鼻炎症状のことを言います。
最近では、花粉に付着した化学物質(排気ガスなど)が原因で起こる過剰な抗原抗体反応による鼻水・くしゃみ・涙目・痒みだと言われています。
日本では、15年程前から花粉症が出始め、10年前位から急激に患者数が増加していますが、化学物質の量は10年前からすると減っているのに、花粉症が増えている。(杉は昔からあるのに、なぜ15年前から⇒食事の変化と一致する)
漢方的には、体質の悪化が原因で、内臓の状態から見ると、腎陽虚・脾虚・肝鬱+肺実という状態の方が花粉症になりやすいのです。
NPO法人伝統食研究会より
西洋医学的内容
花粉症は、花粉が体内に入ると、体が花粉を「外敵」とみなして、花粉に対するIgE抗体を作り出します。
そして、一度このIgE抗体ができてしまうと、それ以降は体内に入ってくる花粉(抗原)に対して「体から出て行け!」と攻撃を仕掛けます。
この攻防が繰り広げられる場所は肥満細胞(マストセル)と言う所です。 すると、その肥満細胞はその騒動に反応して、化学伝達物質を撒き散らしてしまいます。 この化学伝達物質の中で有名なものが、ヒスタミンやロイコトリエンと呼ばれるもので、これが周囲の組織を刺激してくしゃみ、鼻水、鼻詰まりや目のかゆみなどの花粉症の症状を引き起こします。
このIgE抗体は誰にでも血液中に存在しますが、花粉症の人のIgE抗体値は、そうでない人の数百倍になります。よって、IgE抗体値が花粉症の診断のひとつの基準となっています。
少し詳しく説明しますと、IgE抗体は次の花粉の襲来に備えて、肥満細胞のレセプターにはまり込みます。このレセプター(くぼみ)の数は個人によって決まっていて、それがなくなって目いっぱいになるまで花粉症の症状は出てきません。 IgE抗体で目いっぱいになった肥満細胞のIgE抗体に花粉が付着すると、例のヒスタミンやロイコトリエンが撒き散らされるのです。
分かりやすく例えると、コップと水の関係によく例えられます。水(=IgE抗体)がコップ(=肥満細胞)に収まっている間は、花粉症の症状が出るというわけです。そして、コップの大きさ(=レセプターの数)は個人差があり、ずっと水がコップから溢れ出ない人もいるわけです。逆に一旦コップから水が溢れ出ると、毎年少しの花粉の量でも水が溢れ出て、あのつらい症状が繰り返されるのです。
東洋医学的内容
漢方的に言いますと、火にかけたやかんが勢い良く蒸気を出している状態と考えて下さい。
確かに個人差があるのですが、では、この個人差とは何なのでしょうか?
実は、西洋医学のように目に見えないメカニズムを調べ、症状を抑えることを考えていく治療ではなく、やかんの大きさや容量・やかんの火の状態(これが体質)などを見極め、体(やかん)の状態を改善することを考えることが東洋医学です。
漢方的に見ると、脾虚・腎陽虚・肝実(熱)+肺実(熱)の内臓状態とそれに伴う体質(気血水)の状態を示している方が、花粉症になりやすく、また、花粉症になっておられます。
出ている症状と体質の汚れ状態、内臓の状態により見極めていきますので、西洋医学的に症状を止める治療ではなく、逆に根本的な原因である体質の汚れ状態と内臓の状態を見極めることにより、花粉症の症状のみならず、その他の症状(例えば、肩こり・腰痛・頭痛・めまい・便秘・冷え性・生理痛・肥満・疲れ・目の疲れ・目のかすみ・視力低下・肌あれ等々)も消えていくのが、漢方的な治療の特徴です。
一度、自分の体質や内臓の状態を調べてみましょう。きっと、原因がはっきりわかると思いますよ。
NPO法人伝統食研究会より

次回は“健康法と対処法”をお伝えします。
お問い合わせ
香川県観音寺市柞田町乙1428
NPO法人伝統食研究会 香川県窓口
0875-24-2582 (有)マキノまで
花粉症は、花粉が体内に入ると、体が花粉を「外敵」とみなして、花粉に対するIgE抗体を作り出します。
そして、一度このIgE抗体ができてしまうと、それ以降は体内に入ってくる花粉(抗原)に対して「体から出て行け!」と攻撃を仕掛けます。
この攻防が繰り広げられる場所は肥満細胞(マストセル)と言う所です。 すると、その肥満細胞はその騒動に反応して、化学伝達物質を撒き散らしてしまいます。 この化学伝達物質の中で有名なものが、ヒスタミンやロイコトリエンと呼ばれるもので、これが周囲の組織を刺激してくしゃみ、鼻水、鼻詰まりや目のかゆみなどの花粉症の症状を引き起こします。
このIgE抗体は誰にでも血液中に存在しますが、花粉症の人のIgE抗体値は、そうでない人の数百倍になります。よって、IgE抗体値が花粉症の診断のひとつの基準となっています。
少し詳しく説明しますと、IgE抗体は次の花粉の襲来に備えて、肥満細胞のレセプターにはまり込みます。このレセプター(くぼみ)の数は個人によって決まっていて、それがなくなって目いっぱいになるまで花粉症の症状は出てきません。 IgE抗体で目いっぱいになった肥満細胞のIgE抗体に花粉が付着すると、例のヒスタミンやロイコトリエンが撒き散らされるのです。
分かりやすく例えると、コップと水の関係によく例えられます。水(=IgE抗体)がコップ(=肥満細胞)に収まっている間は、花粉症の症状が出るというわけです。そして、コップの大きさ(=レセプターの数)は個人差があり、ずっと水がコップから溢れ出ない人もいるわけです。逆に一旦コップから水が溢れ出ると、毎年少しの花粉の量でも水が溢れ出て、あのつらい症状が繰り返されるのです。
東洋医学的内容
漢方的に言いますと、火にかけたやかんが勢い良く蒸気を出している状態と考えて下さい。
確かに個人差があるのですが、では、この個人差とは何なのでしょうか?
実は、西洋医学のように目に見えないメカニズムを調べ、症状を抑えることを考えていく治療ではなく、やかんの大きさや容量・やかんの火の状態(これが体質)などを見極め、体(やかん)の状態を改善することを考えることが東洋医学です。
漢方的に見ると、脾虚・腎陽虚・肝実(熱)+肺実(熱)の内臓状態とそれに伴う体質(気血水)の状態を示している方が、花粉症になりやすく、また、花粉症になっておられます。
出ている症状と体質の汚れ状態、内臓の状態により見極めていきますので、西洋医学的に症状を止める治療ではなく、逆に根本的な原因である体質の汚れ状態と内臓の状態を見極めることにより、花粉症の症状のみならず、その他の症状(例えば、肩こり・腰痛・頭痛・めまい・便秘・冷え性・生理痛・肥満・疲れ・目の疲れ・目のかすみ・視力低下・肌あれ等々)も消えていくのが、漢方的な治療の特徴です。
一度、自分の体質や内臓の状態を調べてみましょう。きっと、原因がはっきりわかると思いますよ。
NPO法人伝統食研究会より
次回は“健康法と対処法”をお伝えします。
お問い合わせ
香川県観音寺市柞田町乙1428
NPO法人伝統食研究会 香川県窓口
0875-24-2582 (有)マキノまで
何なりとお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
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NPO法人伝統食研究会 香川県窓口
0875-24-2582 (有)マキノまで
(火曜定休)
何なりとお気軽にご相談ください。
Posted by まっき~ at 14:12│Comments(0)